竹乃道具店は、熟練の職人たちが手仕事でつくり出した竹製品をご紹介するオンラインショップです。
「竹」は日本の伝統的な素材の一つであり、耐久性や軽さはもちろん、そのシンプルな美しさから、日用品や調理器具など様々な用途に使われています。
当店の製品は、竹工芸の職人が長年取り組んできた技術で、一点一点つくりだした製品ばかり。
竹乃道具店のアイテムで、日本の伝統と職人技を感じていただけると幸いです。
私たちの「モノえらび基準」
竹乃道具店では「モノえらび基準」を設け、選び抜いた竹製品のみをお客様にご提案しています。
「大量生産・大量消費」の現代だからこそ、愛着をもって長く使える道具をご紹介しています。
1.竹が素材であることに理由があるもの。
古くより「竹」は、私たちが暮らしの中で使う道具の素材として重宝されてきました。
軽くて扱いやすく長持ちするため、食事箸やカトラリーから、和傘や歩行杖まで様々な道具の素材とされたのです。
現代では、プラスチックなどで代用されることが増えましたが、本来、竹を素材とすることには合理的な理由がありました。
例えば、しなやかで折れにくい性質を活かして食事箸がつくられ、熱伝導性が低く熱くなりにくいことからスープスプーンなどがつくられました。
当店では、竹を素材とすることに理由があるアイテムを選んでいます。
2.暮らしの道具たりうる耐久性があるもの。
当店では「竹の暮らし道具」をご紹介しています。
それは、観賞用の美術品や、保管に気を配らなければならない高価な品物ではありません。
私たちが普段の暮らしの中で使い、経年変化をしながら愛着が増していく「道具」です。
だからこそ、気を張らずに普段使いしても、長年に渡ってご使用いただけるだけの「耐久性」があるものを選んでいます。
3.子供も使える安心安全なもの。
竹の暮らし道具には、お箸やカトラリー、器など、食事に関連するものが多くあります。
だからこそ、ご紹介するアイテムには、お子様が口に入れても問題ないように「安全性」に十分注意を払っています。
頻繁に保護者の方より"子供用にしたいので「無塗装」のものが欲しい"というご相談をいただきますが、「無塗装のものであれば安心」という考え方は誤りだと考えています。
竹は、吸収性が高く水分を含んだ状態で保管すると「カビ」や「黒ずみ」が発生することがありますので、食品衛生法によって認められたウレタン塗装などを適切に施す方が、より安全であるからです。
当店では、伝統的な漆や蜜蝋など、自然素材の仕上げを大切にしながらも、科学的に安全性が証明された新しい加工を取り入れた製品開発に努めています。
4.環境への配慮がされているもの。
竹は、成長が早く、その過程で農薬や肥料などを必要としない環境に優しい素材です。
SDGs(持続可能な開発目標)が国連総会で採択されたことも影響し、昨今では竹を素材とした製品開発が進められています。
日本では古くより、竹の種類や地域性を見極め、切り出す時期を熟知した職人が伐採してきましたが、現在では大量生産のために時期や竹林への影響を無視した伐採も行われています。
当店は、竹林の維持に配慮しながら、製品にあった良質な竹材を伐採するように努めるとともに、こうした竹材で生産されている製品のみを取り扱っています。
また、製品パッケージや梱包資材にも注意し、環境に配慮したお店づくりを行なっていきます。
5.職人の手仕事で生み出されたもの。
当店では、大量生産品でも美術品でもない、職人の手仕事でつくられた「道具」をご紹介します。
職人たちが使い手のことを考え、日用品として使うことのできる竹の道具は、まさに「質実剛健」です。
観賞のための美しさよりも、使いやすさや丈夫さなどの実用性を大切にしたいと考えています。
先人が培ってきた技術や知識の蓄積にのっとって竹工芸の職人がつくり上げるアイテムを、なるべく素直に素朴にご紹介したいと考えています。
道具は使い手によって完成する
竹乃道具店でご紹介するアイテムは、観賞のための美術品ではなく「暮らしの道具」です。
私たちは、道具は作り手である職人ではなく、「使い手」が完成させるものだと考えています。
じっくりと長い期間愛着をもって使う道具は、その経年変化によって仕上がるものであるべきだと思うからです。
また、その使い方についても、使い手の方が一番心地よいものを選んでいただきたいと思います。
例えば、当店の製品には「カレースプーン」など用途を指定した製品名のものもありますが、スープスプーンや、朝食時のヨーグルトスプーンに使っていただいてもいいのです。
"道具は、使い手に最も心地よい方法で使用していただくことが望ましい。"
こうした思いから、当店では、なるべく背景の写り込んだ画像を使用せず、余計な情報や先入観を削ぎ落としてご紹介できるように努めています。